episode192 ページ32
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｢翔ちゃんてそういう欲なさそうだもんね｣
｢そんなことないよ。俺だって...男だし...｣
｢ふふ...｣
翔ちゃんにえっちな要素がなさすぎて笑っちゃった。
ちょっとむすっとさせてしまったけど。
なんだ、そう思うのならいいじゃない。
今夜にでも抱かれちゃえば。
翔ちゃん一人暮らしなんだし、いつだってできるじゃん。
まあ...翔ちゃんは抱かれる側だから心の準備とかあるかもしれないけどね。
俺とニノはいつできるんだろう...。
正直 まだそんな感じじゃないしな。
ニノは理屈っぽい人間だし、俺は馬鹿だから言葉であやふやにされて逃げられてしまいそう。
だから受験だなんだってなる前に済ませたいんだけどね。
ニノの気持ちは大事にしたいから今はまだ我慢の日々。
松潤はもう、そんな我慢の日々を終えているはず。
｢翔ちゃんから誘ったら松潤喜ぶと思うな〜｣
｢...誘う...｣
｢うん。ベッドに座ってちょっとやらしいポーズでもとるだけでいいって｣
翔ちゃんの顔がぼんと赤くなる。
...面白いな。
最近、クラスの女子にからかわれている理由がわかる気がする。
反応が可愛いんだよね。
それを見て松潤は不機嫌になっちゃうんだけどさ。
────plulululu
｢...あ、翔ちゃんごめん。父ちゃんに呼び出されたから行くね｣
店の手伝いしろ、だって。
全く、人使い荒い親なんだから。
｢うん。話聞いてくれてありがとう｣
｢ん！やったら教えてね｣
｢あ、相葉くん...！｣
自分で相談しといて顔は真っ赤なんだから。
ゴムでもプレゼントしてみようかな。
狼狽える翔ちゃんを想像して笑えた。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2017年5月5日 19時
