メモリ不足な恋【MN】 (ページ9)

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｢かず、ちょっといい？｣

ひとりで帰るようになって3週間。

放課後、いつものようにひとりで帰ろうとしたら声をかけられた。

かず、なんて呼ぶのは潤くんしかいないからすぐに振り返る。

名前も呼ばれるのも久しぶりだなんて。

そんなこと初めてだ。

｢今日は一緒に帰ろ？｣

｢えっ...いいの...？｣

｢かずと行きたいとこあるんだ｣

潤くんにそう言われて、すっごく嬉しくて俺は頷いた。

2人で帰るのなんて久しぶり。

潤くんのとなりにいることも嬉しくて。

俺は馬鹿みたいにはしゃいでいた。

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｢潤くん？ここなに？｣

潤くんと久しぶりに並んで歩きながらおしゃべりたくさんして。

ただ楽しくて嬉しくて何も考えずに潤くんについていった。

目の前にファミレス。

潤くん、お腹空いてるのかな。

｢かず、入って｣

｢うん......？｣

ファミレスに2人で来るのは初めてだ。

潤くんに促されるまま店内を歩けば、そこには.........。

｢えーーー？｣

｢どうも、はじめまして｣

潤くんの彼女と、俺の知らない女の子がいた。

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