episode03 ページ3
.
｢ねえ松本くん、今度の日曜日遊びに行かない？｣
｢えー、次は私の約束だったよね？｣
昼休み、かずとご飯を食べていたら女子が数人やってきた。
制服を気崩して髪飾りをつけて、いわゆるイケてる女子。
こういった女子が言い寄ってくることは多い。
1年のときに調子に乗って何人かに手を出したのがいけなかった。
そりゃ俺は昔からかずのことが大好きだけど、男だし、溜まるもんはあるしで。
ちょちょいとつまみ食いしたら、色んな女子からお誘いが来た。
紳士に全てのお誘いに乗っていたら、俺にはすっかり"遊び人"というレッテルが貼られてしまったのだ。
不良説はますます広まりやっかいなんだけど。
となりにいるかずは特になにも変わらないから俺的にも特に問題はない。
｢約束してたっけ...？｣
｢ひどーい！忘れたの！？｣
｢わりぃ...｣
俺が約束を忘れるわけがないから、きっとこの子たちは嘘をついている。
約束は取り付けた瞬間メモにちゃんと書き込んでんだよ。
俺は生真面目な男だからな。
｢日曜日は俺と遊びに行くって潤くん言ったじゃん｣
ぷんぷんしている女子に加わって、かずまでぷんぷんしだした。
かずは俺を助けるために芝居までして嘘を言ってくれている。
かずのかわいい嘘になら乗ってやろう。
｢あー、そうだったな！｣
｢そうなの...？まあ二宮くんとの約束なら...ねえ｣
｢うん。二宮くんごめんね｣
｢ううん｣
かずに謝ると、女子たちは戻って行った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 276人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2016年3月16日 23時
