メモリ不足な恋【MN】 (ページ2)

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「かず、おまえまた夜中までゲームしてたろ。だから朝起きれねーんだよ」

「うるさいなー。潤くん不良のくせに生真面目なんだから」

「不良じゃねえって」

「そんなキラキラな頭して何言ってんだか」

教室に着くなり、机に突っ伏したかず。

かずは毎日のように夜遅くまでゲームをしているから、朝に弱い。

早寝しろって言ってんのに聞く耳をもたないのも昔からだ。

「んふふー」

「なんだよ」

机に頬をぺったりとくっつけながら手を伸ばして俺の髪を触る。

かずは俺のメッシュの髪型が気に入っているみたいだ。

高校入学とともに染めた頭は周りに不良だと怖がられたけど。

かずはカッコイイじゃん！なんて言ってなにも変わらなかった。

きっとかずがいなかったら俺は不良だと思われてクラスに打ち解けられなかったと思う。

「俺潤くんの髪型好き」

「そーか」

そう言ってふんわり笑うかずのことが、俺は好きだけどな。

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