メモリ不足な恋【MN】 (ページ1)

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「いってきまーす」

7:00ジャスト。

俺はいつもこの時間に家を出る。

毎朝6時に起きて、メッシュがはいったの髪型を綺麗にセットして、誰もいない部屋に返事をして。

学校にではなく、すぐとなりの家に向かう。

「あら、潤くんおはよう」

「おはようございます」

「どうぞ上がって～」

ニコニコ笑顔が可愛らしいこの人はご近所の二宮さん。

そして今俺の目の前でスヤスヤ寝ているこいつが二宮さんとこの和也くん。

俺の生まれながらの幼馴染み。

布団をきちんと被って、母親似のかわいい顔だ。

「かず！起きろ、かず」

「んー....」

「朝だぞ、起きろ」

「やだあ....まだ寝る...」

布団をがっしり掴んで体を起こそうとしないかずを半ば強制的に起こすのは手馴れたもの。

寝ぼけ眼なかずを着替えさせて、顔を洗って靴を履かせて。

ここまでして、やっと目が覚めたというところだろうか。

「かず、潤くん、いってらっしゃい」

「「いってきまーす」」

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