カタクリ＊松田迅 (ページ8)

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＊8__年下くんページ8

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合コン当日、集合場所の駅に着けば

絶対そうであろうすでにいる

可愛い大学生4人の輪に

入れずにいると

丁度前から雄大が歩いてきて

少しほっとする。

けれどその両隣に徐々に見えた

何故か見覚えのある2人に目を疑った。

その違和感は当たったみたいで。

彼女達を見るやいなや突然慌て出した

2人は雄大の肩をを引くと

一度彼女達から遠くへ離れていってしまった。

だから私もこっそり彼らの様子を伺うように

後をつける。

「あのさ。何これ.何この状況。あのあそこにおる女の子達は何..？」

「雄大。今日ゲーセンで遊ぶんちゃうかったん、めっちゃ嫌な予感するねんけどさ。まさか合コンちゃうやんな？」

「王子だいせいかーい！だって、誰も合コン行きたい人おらんから仕方ないやん。イケメンなお前たちしかおらんかってん、親友やろ俺ら。ほら待たせてるのもあれやし行くで」

どうやら状況を把握出来ていない2人に対して

満面の笑みの雄大に2人は呆れ気味。

しまいにはまだ話す2人を無視して

今度は雄大が彼らの腕を持つと

そのまま彼女達の元へ連れ戻した。

「あれ..なんで、Aおるやん」

「おっ、ほんまやん、いやますますどういう状況よ」

急いで、私も集合場所に戻れば

私を見るや否やビックリしたように

目を見開いた2人が。

そりゃそうだ。

私と彼らは大学のいつメンだからである。

恋愛対象になり得ない関係の私達が

いまこの場で鉢合わせてる状況が

不思議でたまらなかった。

きっと彼は私が田島さんを忘れる為なんか

ではなくて。

自分が可愛い彼女を作りたい

そんな思いから人数合わせの為に

私を合コンに誘い

彼らまで巻き込んだのだとそう感じた。

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