カタクリ＊松田迅 (ページ1)

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＊1__年下くんページ1

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__ねぇ、、お姉さん！

__200円まけてくれない？

レジに置かれた冷凍のラーメンが3つ

あまりにもキラキラの綺麗な

ビー玉のような瞳にじっと見つめられると

一瞬思わずどうしていいか分からなくなった。

けれど、一度ゴクリと唾を呑み込むと

店員としてすばやく整え冷静に対応する。

『お客様、そのような事はお断りさせて頂いております。申し訳ありません。』

「えぇー何でぇーお姉さん。ちょっとだけでもダメー？じゃあ、50円だけでも！お願い！お願い！」

でも私の言葉を聞いてすぐさま

受け入れてくれるわけもなく、ましてや

さらにヒートアップする彼にため息が溢れる。

一度、目の前で合わせられた手を

傾けると今度はさっきよりも

眉毛を下げながらキュッと上がった口角を

さらに上げて微笑む可愛らしいお顔が

また垣間みえた。

時計の針は23時半

ちょうど誰もいない静かな店内が

余計に彼の大きな声を響かせる。

もう少しで上がりだったのに

どうもいっこうに彼とのやりとりは

終わりそうになく肩を落とす。

私と彼の二人きりの気まずい空間に

今年1ついていないと

この時間にシフトを入れなければと

そう感じた。

彼の真っ白な制服の半袖のシャツに

青色のネクタイは

有名な私立高校だという事を示していて。

だけど、首元のボタンが結構空いていて

シワシワになった少し乱れた制服と

左耳に光る銀のピアス

クリーム色の髪色

スクールバックについた

ジャラジャラのキーホルダー達に

どこか違和感を覚えた。

私立高校なのに、校則は厳しく無いのかと。

それに初対面でのこの距離感と服装に

驚いただけじゃない。

一番気になったのは

そもそもこの制服を着た彼がこんな時間帯に

いや、高校生がこんな遅い時間帯にどうして

制服を着てコンビニに

いや家ではなく外にいるののかという事で。

追加してこの夜中、もう日付をまたぐ

という時間に何故ラーメンを3つも

買う必要があるのか

そんな事も気になってしまった。

彼とは初対面なのに

何故かこの時は、初めて会った彼の

そんな色んな事が

ただ、気がかりで不思議で仕方なかった。

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