ブーゲンビリア＊西洸人 (ページ7)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:10,774 hit

＊7 ページ7

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『今日は、アイス3個買っちゃおう。うん。いいよね。今日くらい、お兄ちゃんの分も、ね』

夜21時のコンビニ

アイスコーナーを目の前に

独り言を呟いてるのは

きっと私くらい

約束の22時に近くたびに

ウキウキと高鳴る鼓動は

止めれなくて4つアイスを掴むと

カゴに入れる。

__夜また帰ってきたら教えるから

__22時くらいには帰れると思うから、また連絡する

休日の今日、お昼にオシャレな格好した彼が

慣れた手つきで私の頭をポンポンと触りながら

そう放った一言と

つい1時間前程に入った新たなLINEを

思い出しては少し頬が緩んだ。

スマホを開いては連絡が来てないか

もう一度確認すると

まだ来ていない連絡に肩を落とせば

突然に隣から聞こえた笑い混じりのいつもの声に

思わず心臓が飛び跳ねそうになった。

__ねぇ、ちょっとー、それは1人で買いすぎじゃない？

__さすがにこの時間帯から太るよ

振り返れば、予想通り

私を見つめながら意地悪そうな

笑みをしたジャージ姿の彼が

首にタオルを巻いて立っていた。

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