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*7.先生と生徒 ページ7

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『あっ..また1人でいる』
















ひと仕事終えた後の校外学習の自由時間

先生方の誘いを断り1人

行く当てもなくぶらぶらと歩いていると

見覚えのある姿に思わず立ち止まった。
















テーブルの上に置かれたアイスを

見た事のないくらい嬉しそうに頬を緩めては

スプーンで口いっぱいに頬張る姿















店内の中にいる彼と窓越しで目が合うと

私を見てビックリしたかのような瞳と

目線が交わる。











 




目線が交わったままどうしても彼を

ほっておけなくてお節介かもしれないけれど

私は彼がいる店内へ気付いたら

足を踏み出していた。



















「ちょっ..先生何してるんですか。こんな所で」

『いやぁ、、あっ!アイス食べようかなぁーなんて!
それ、もしかして抹茶アイス?』

「はい。抹茶アイスですけど..」






 






私の行動に彼のその切長の綺麗な瞳が

私をビックリしたように見つめる。












何でお前がここにくるんだ。

まるでそう言いたそうな顔だった。

だけど私は教師だ。こんなもんでへこたれない。

















食べづらそうに私を横目で見る彼を残して、

私も彼と同じものをカウンターで

頼むと彼の隣のテーブルの近くにある椅子へ

腰を下ろした。



















「先生もしかしてサボり、、ですか?」

『いや、サボりじゃないよ!ほら自由時間だからね!先生も自由にして大丈夫で。」

「なるほど..あっ、でもほらそれなら他の先生方で回ったりされないんですか?」

『ごほっごほっ』











 

ぼそっと痛い所をついてくる彼に

思わずむせそうになった。

さっきの事を思い出してしまったから。
















__三山先生良かったら一緒にまわりませんか?


__あー、、いいですよ!
でもせっかくなら親睦深める為に
皆で回りませんか?















可愛らしい女の先生の媚びるような声に

彼はそんな彼女の誘いを上手く断っていた。











でも、次の瞬間何故か彼女から

彼の視線が私に一気に変更して













__俺、実は桜木さんとまだ全然話せてなくて















突然の意味深な言葉に耳を疑った。

鋭く突き刺さる瞳に

あの時のようにまた速くなる鼓動は

ごまかせなかった。










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作者名:もなか | 作成日時:2021年12月11日 15時

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