近くて遠いはずの君は＊ホシ (ページ5)

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▼おさななじみ_54 ページ5

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『でも、何であんなに雨の中...』

「へぇ？」

あの後の帰り道

雨の中

家までの道を狭い傘の中2人で入りながら歩く。

身長差を気遣ってくれたホシが

自然と傘を持っていた。

歩きながらふと。感じた事。

ただそれだけが疑問だったんだ。

普通ならみんな止めるよね

ともうちょっと動けばすぐ肩が触れるくらいの

距離にいるホシにそう言えば

帰ってきた言葉に思わず驚いてしまった。

「ああ..みんなは止めるのは分かってたからさぁ

だから。雨降ってみんなが帰る時に適当に嘘ついて

先に帰っててーて言って。

へへっ、みんなが帰ったの確認してから

練習し始めたんだよ、、」

それは全部がホシらしいそんな言葉だった。

『も、、たく、、何考えてるの！

でも風邪もひくし、、

わざわざ雨の中練習する必要はな__』

___あるよ

『え、、？』

でも。

心配した私が

「雨の中練習する必要がない」と口を開こうとした

言葉に被さった声は

あまりにもびっくりするくらい真剣だったから。

思わずそんな彼に

何も言い返す事なんて出来なかったんだ。

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