君とのキョリ▼岸優太 (ページ48)

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キョリ_49 ページ48

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体育祭まで一週間を切った放課後

体育祭の自由練習時間

私は沢山の人が誰かと練習している中

一人グラウンドにいた。

一人で二人三脚のシュミレーションをやっていると

正直少し虚しくなってくる。

でも彼は、きっと来てくれると信じる思いを胸にまた

一人二人三脚の練習を続けていた。

『よいしょ。よいしょ』

優「ちょっと。何で一人で練習してるんだよ。

それ絶対意味ないと思うけど」

地面を見ながら練習を続けていれば

突然聞こえた呆れた声と共に目の前に影が出来たのが分かって

そのまま視線だけ隣に移す。

タオルで、汗を拭きながら

先生に本当の事言って誰かと変えてもらえよ

と言い出す彼に

今度は、動ごく足を止めると

まんまるした瞳と視線がぶつかった。

優「まさか。まじで。あいつが来てくれるって信じてるのか？」

『永瀬くんは、絶対来てくれるよ』

信じられないとでも言いたげなそんな彼に

真っ直ぐそう思いを伝えると

__はぁ、まじですげーなお前って

さっきまで呆れていた彼が

何故か急に感心したような表情に変わって。

__お前のそうゆうとこきっと永瀬にも伝わってるんじゃねーの

真剣な瞳で私を見つめては

ニカっとした笑みを浮かべると

じゃあ俺戻るから。お前も頑張れよ

と自分の練習場所に戻っていってしまった。

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