キョリ_46 ページ45
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永「ん?何?」
『あ、、あの永瀬くん、、寝てたら逆に当てられてやらされると思うけど..』
机に顔を伏せている永瀬くんの肩を揺らすと
少し顔を上げて私を見る瞳はとても冷たくて
一瞬口にしようと思っていたものを
閉じ込めそうになった。
でも、その視線に負けず、思った事を素直に
口にすれば
また私を見る突き刺さる冷たい視線に
やっぱりまた何も言い返せなくなってしまう。
永瀬くんには、敵わないのか、、
とそんな気持ちになりながら
前を向こうとしたその時
『へ、、?』
永「は?」
何を勘違いしたのか、先生の口から出てきた
とんでもない言葉が耳に入ってきて
思わず動揺して言葉が漏れてしまった。
隣の永瀬くんも
さっきまで寝ていた顔を突然
上げてビックリしたように
先生を見ていた。
だって。
__あっ。永瀬と篠宮、そうかやってくれるか?
なんと。
私と永瀬くんの会話を見ていたのか
先生が
私達に二人三脚の指名をしたのである。
この時は、このきっかけが
永瀬くんの過去を知る事になり
2人の距離を縮めていくとは
まだ知らなかった。
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作者名:もなか | 作成日時:2019年8月1日 16時