君とのキョリ▼岸優太 (ページ40)

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キョリ_41 ページ40

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優太の口から出た告白という言葉に驚きを隠せなかった。

だって。

今までそんな恋愛みたいな話優太の口から聞いた事がなかったから。

なんか。子供が親から旅立っていく感じ？

そう。

何か変なもやもやが心にストンと落ちるそんな感覚を覚えたんだ。

一瞬言葉には詰まったけれど

まだ優太が私の顔を今もじっと見つめているから

すぐさま気を取り直す。

『告白って...まさか告白するの誰かに？』

優「え、、あぁいや...された方！」

『え、、、された方て！告白されたの？優太が？』

優「そ、うだよ。悪りぃーかよ！
ばっ..何だよ、、その顔は！』

告白の相談ってする方の相談かと思ったら

まさかの告白を受けた方で

ビックリしたのと同時に

何故か笑いが止まらなくなってしまった。

だって。

なんかもう。優太が恋愛話するのとか

ただ単に想像つかなくて面白かったから。

そう笑いを堪えていると

ベッドの下のあたりから視線を痛いくらいに感じる。

パッとベッドからベッドの下の床に顔を向ければ

体育座りしながら顔を膝に寄せて

ふくっらほっぺを膨らまして

ムスッと目だけをこっちに向けて

いる優太がいた。

『ごめんって..

んー、、でもさ。私は優太が本当に好きな人なら

付き合ってもいいんじゃないかなと思う。

私もさ。恋愛とかした事ないからわかんないけどね。て、、何、、？』

優「あ、、いや、、そっかそっか！

俺わかんなくてさぁ。恋愛とかなんとかー？

まじ助かったありがと！

やっぱ持つべきは幼馴染だよなー」

優太が可哀想に思えてきて

何か急に真面目なアドバイス的なものを伝えれば

こっちを見て、一瞬だけ何故か固まってしまった。

でも。

すぐにまたいつもみたいなテンションに戻って

顔の前で手を合わせながら

まじありがと！とお礼を言ってくれるから

特に何も気にしなかったけど。

固まって

いつものテンションに戻った時

一瞬だけ悲しそうな瞳をしたのが

少し突っかかっていた。

でも

それよりも

いつも以上に悩みに真剣な彼を見て

その事は

いつのまにか頭から無くなっていた。

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