キョリ_32 ページ32
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次の日の昼休み
優太にジュースをパシリにされた私は
自動販売機にジュースを買いに来ていた。
自分で買いに行けと言いたかったが、
いろいろ迷惑かけてるしな
と思いながら
不思議と自然に足が動いてて。
自動販売機に来ると優太の好きなジュースと自分の好きなジュースを買う。
ジュースを下から取り出して歩いていれば校舎裏に
誰かが入っていくのが見えた。
気になった私は
ダメだと分かりながらも足を進めた。
__付き合って下さい！
突然の声。まさか告白現場かと思い
よく見てみると
可愛らしい女の子と永瀬廉がいた。
あんな可愛らしい女の子
振るはずがないと思っていると
さっきまでニコニコしていた顔が嘘みたいに
冷たくなって
__いや、自分俺の何しってるん？
__だから嫌やねん女って
恥ずかしそうに彼の返事を待つ女の子に
まったくもって何を考えてるか分からない声でそう言い放った。
それから
女の子は泣きながら去って行ってしまった。
はぁ、、とため息をついた永瀬廉がこっちへ向かってくるのが分かって
見つからないようにと願いながら
物陰に隠れる私。
よし。ばれずにすんだ！
永瀬廉が去っていくのを見てホッとしていると
__へぇそうゆうのが趣味なんや？
後ろから聞こえてきた声にぞくっとする。
振り向けば私と同じようにしゃがみながらこっちを見る永瀬廉。
逃げようと判断し、走ろうとかがみながらも足を前に出した頃には
しっかりと右腕が掴まれていた。
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作者名：もなか | 作成日時：2019年8月1日 16時
