君とのキョリ▼岸優太 (ページ26)

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キョリ_26 ページ26

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『っ、、、、』

彼にどう反応していいか、困っていると

今の私を助ける救世主かのように

ガラッと教室のドアが開いた。

__わりっ、、Aお待たせーって、、何やってんの？」

少し息を切らした優太が

私達のことを見て不思議そうに眉をひそめる。

永「いや、、別に、、じゃあまたな」

『、、、、』

そんな彼は優太の質問に素っ気なく返事をすると

意地悪そうに口角を上げ私をちらっと見て、

その場を去っていった。

優「なんだ？あいつ、、あー、、あれだ！」

『えっ、、何！？』

永瀬くんが去って行った方向を見ながら

そう独り言のように呟くと

突然、何かを思い出したかのように大きな声を出した優太。

優「永瀬、、廉！だ！ひそかにあの女子に騒がれてるやつだろ」

『あっ、うん、そうだけど』

_そういえば、あいつ同じクラスだったなー

_てか話した事ねーわ

_同じクラスなのになんかおかしいよな

そう1人少しおかしそうに笑いながら

ぺらぺら喋りだすと、

急にパッと顔色を変えた彼が私を見た。

優「いや、てか、なんで、、お前ら一緒にいたんだよ」

あっ！もしかして知り合いだった？

とか言いながら指を私に指す優太。

『ん？知り合いというか、、初めて喋った』

優「え、あっそうだったの！」

私がそう喋れば、何故かホッとした様な顔を浮かべる優太。

と思ったら

_まぁお前があんなイケメンと知り合いとかねーか

さっきとは顔色を変えて小学生の意地悪っ子のよ

うに笑い出した。

優太が私をバカにするなんて、

こんな事いつもの事だから

別に何もムカつかなかった。

でもちょっと意地悪したくなった私が

何も言わず怒ったように無視して歩き出す。

でも、、ほら

私がこんな事をしても

彼は、またいつものように後ろから

_いや！ちょ、、待てって！まじごめん悪かったって

申し訳なさそうに

駆け足で走ってくるのは分かってるんだ。

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