君とのキョリ▼岸優太 (ページ22)

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キョリ_22 ページ22

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『あの、ありがとう』

助けてくれたお礼を言うと

平野くんは

ごめんなさいと突然頭を下げた。

『あの、平野くん？』

平「全部僕のせいです。」

下を向く平野くん。

別に平野くんのせいではないのに。

これは女子の嫉妬というものが起こした事で

彼のせいではない。

頭を下げる平野くんに顔を上げてと促すとら

ゆっくりと顔を上げた彼は

どこか悲しい目で私を見つめた。

きっとこんな事になったのは自分のせいだと

まだ、責任を感じているんだろう

そう感じて。

自分でも無意識なうちに

気づけば体が勝手に動くと

気付けば

平野くんの近くに行くと優しく彼を包み込んでいた。

平野「えっ、、Aさん」

『平野くんのせいじゃないよ、、だから責任なんて

感じなくていいんだよ、私は大丈夫だから。』

私の行動に目をまんまるにする彼は

私の言葉を聞くと安心したかのように

ほっと息をこぼした。

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