何故か私の部屋に男物のおぱんつが落ちてたんですがそれは【轟焦凍】 (ページ29)

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それは本当に、たまたまだった。

曲がり角の奥から声が聞こえて、何だと疑問に思ってそこで足を止めた。

『__________私には焦凍しかいないのに__』

耳に聞こえてきたのは、聞き覚えのある女の声だった。

"私には焦凍しかいないのに"

何故か胸に刺さる言葉に戸惑いを感じながらも、壁に背を預け、そのまま静かに続きを聞いた。

内容は本当に散々だった。

胸糞悪いったらありゃしねぇ。

「言いたいこと言ってそれで満足か」

なんて言う半分野郎には、怒りすら感じた。

でもそれはきっと、あの女に同情してるからだろう。

ああ、馬鹿らしい。

そう思うのに、何故だかあいつの言葉一つ一つが胸に刺さる。

泣いて縋るようなアイツを、俺は初めて見た。

俺にだって、迷惑をかけないようにと、変に気を使って全然気持ちをさらけ出さねぇくせに、半分野郎の前ではあんな風になる。

それが何故だか凄く嫌だった。

あんなクソ男より、俺の方が

「______俺の方が、……なんだ」

思わず目を見開いて、自分自身の口に手を当てる。

「俺今、何言おうとしてた……？」

俺の方が、なんだよ

クソ

「なんだってんだよ……っ」

むしゃくしゃする頭を抱えて、俺はバレないようにこの場を去った。

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誰Sideか分かりますかね
そうです、初爆豪くんsideです。
最初にそう書いてないのは、心情から読み取って欲しいなぁと思ったからです。
さて、全く関係ないですが、もう明日は月曜日ですよ嫌ですね。