何故か私の部屋に男物のおぱんつが落ちてたんですがそれは【轟焦凍】 (ページ27)

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それから上鳴君とかにも聞いたけど、みんな知らないらしい。嘘をついているようにも見えなかった。

『全然わからん…』

ううーっ、と唸りながら歩きながら道を曲がると、曲がり角の先には……焦凍がいた。

『っあ…』

突然のことに思わず声を漏らしてしまったが、なるべく焦凍の顔を見ないように下を向いて焦凍を横切った。

「__________もう俺は、用済みか？」

唐突にそう声をかけられ驚いて振り向くと、少し馬鹿にしたような笑みを向けて、焦凍は私の目を見ていた。

『…なにそれ』

ボソリと無意識に呟いた声に、ピクリと焦凍が反応する。

「そのままの意味だ。俺の次は爆豪か？尻軽」

冷たい目、まるで敵を見ているような目でそう言い放つ焦凍。

"尻軽"なんて言われて、怒らない女の子がいるだろうか。

何故、……何もしてない私がそんなことを言われないといけないのか。

悲しさよりも段々怒りの方が湧いてきて

ふと我に返ったのは、パンッと乾いた音が響いた後だった。

焦凍の頬が少し赤く腫れる。

殴ってしまった。焦凍を。

あぁ、また嫌われるようなことを自分から…。

でも、もう嫌われるのなら言いたいことを言ってやろう。

そんな考えが頭を支配した。

『私は、尻軽でも無いし爆豪くんとそういう関係でもないよ。それに、先に浮気してきたのはそっちのくせに、よくそんな自分勝手なこと言えるね』

いつも焦凍の顔色を伺って伺って、機嫌を損ねないように……そうやって付き合ってきたから、こうやって自分の意見を焦凍に主張するのは初めてかもしれない。

『私には、焦凍しかいないって言ったのに…どこにも行かないって言ったのはそっちなのに、なんでそんなことするの？
あのパンツだって私本当に知らないのに……

________私の話も、ちょっとは聞いてくれたってよかったじゃん…』

あぁ、怖い。

焦凍の顔が見れない。

もう辞めよう。今すぐ謝って仲直りしよう。

そう思うのに、口が勝手に動いてしまう。

『私が嫌いならそう言えばいい……！遠回しに嫌いって言われる方が……っ、浮気される方がっ……！ずっとずーっと辛いんだよぉ……っ』

今、この瞬間、貴方はどう思ってるの？

面倒臭いって思ってるかな。

そんなことを考えてると怖くなって、声が震えて、涙をぽたりと落とした。