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祈りの聖女
なんていう自分が読んできたことの無い、読むはずのないようなこの背表紙に、何故か心が惹かれた。
手に取り、埃を軽く手で払い除けてから本を開く、ペラペラと紙を捲る音だけ響いていて。
気づいたら夢中になっていた。
読み終わって気がついた…というか、頭の中に流れ込んできたけれど。
「やっぱこれ私じゃん。」
前世で死んで今世でまた生きろと。
ほんでまたチートと。
「ふざけんなよ!!!!!!」
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どっちかと言うと勢いでかいていきます
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「......お助け下さい。」
荒れ果てた地に、枯れた草。
家屋は崩れ、畑は焼かれ。
そんな土地にかろうじて崩れていない教会があった。
子供が書いたであろう落書きも赤で上塗りされ、木の扉は壊れ、ステンドグラスは粉々に割れ床に落ちて。
世界は破滅に近づいていた。
魔法を持つ者、持たざる者同士が敵対し、戦い、神々の怒りをかってしまっまのだ。
そんな時
光に反射してキラキラ光るステンドグラスを踏むのも気にせず、祭壇の前で膝をつき祈りを捧げる1人の少女の元に歩み寄る影がひとつ。
"助けて欲しいか"
「はい、この身が朽ち果てようとも、未来ある子供を終わらせてはいけない。」
"お前が居なくなるとお前の仲間はどうなる"
「私は元々彼等に加わっただけの者でございます。」
"…私ならば、この世界に存在する
少女は振り返り、影に向かって言う。
「お願いします」
─────────────
「これ…………私か???」
20××年、現代日本。
インターネットが日々進化し、誰もがインターネットに入り浸る毎日を送る中。
少女─名を柊 Aは、自分の通う中学校の敷地内にある旧校舎、図書室に来ていた。
なんていう自分が読んできたことの無い、読むはずのないようなこの背表紙に、何故か心が惹かれた。
手に取り、埃を軽く手で払い除けてから本を開く、ペラペラと紙を捲る音だけ響いていて。
気づいたら夢中になっていた。
読み終わって気がついた…というか、頭の中に流れ込んできたけれど。
「やっぱこれ私じゃん。」
前世で死んで今世でまた生きろと。
ほんでまたチートと。
「ふざけんなよ!!!!!!」
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どっちかと言うと勢いでかいていきます
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作者名：#みなせ | 作成日時：2024年2月10日 13時
