【ヒロアカ】俺は男じゃなくて女の子にモテてーの！２ (ページ17)

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５３話ページ17

あれから少し経ち、
バスの中では個性の話で持ち切りとなった

誰がいい個性か
人気が出るか出ないか

派手で強いって言ったら
爆豪と轟とまさかの俺の名前が出された

芦｢うんうん！
A君の個性はホントすごいよね！

それにA君自身もかっこいいし優しいから
ぜっったい人気出ると思うよー！｣

『えっ…そ、そうか…？
それならいいんだが…』

いきなり自分の名前を出され
困惑していると手をブンブン振り
自分のように喜ぶ芦戸

そんな芦戸に可愛いななんて思いつつ
照れくさそうに頬をかいた

｢でも、それに比べて爆豪ちゃんは
キレてばっかだから人気でなさそ｣

するとそれを聞いていた蛙吹さんが
爆豪から目をそらしながら悪気もなく呟く

爆｢んだとコラ出すわ！！｣

蛙｢ホラ｣

そんな蛙吹さんに爆豪は勢いよく席から立ち上がり
吠えるように叫ぶ

｢んっ…｣

『あ…起きちまったか…？』

あまりの声のでかさに俺の隣で轟が
ビクリと震えたのが見えた

あ、やばいと思いつつ目を向けると
目をしばしばさせる轟の姿が

｢んー…まだ、ねみ…｣

『あー、でも、もうすぐ着くみてェだから
起きとくか…？それかギリギリまで寝ててもいいが』

目を擦り、眠そうにまだ舟をこいでいた
そんな轟の頭を軽く撫でる

｢……いや、起きる…
が、もう少しこのまま…｣

『ン”ンッ……そ、そーか…』

周りが騒がしい中、余り気にしていないのか
俺の手に擦り寄る轟

なんだこいつ
寝ぼけてるのか？
え、あれ、轟ってこんな甘えたキャラだったか？
もっとクールなイメージだったんだが？

てか、顔がいいだけに破壊力が凄い
正直言ってものすごく可愛い

が、俺が好きなのは女の子と出久と相澤先生のみ！！
他の男なんて……

｢んー…緋浮血の手あったけぇな…｣

ンンンッ！
……殺しにかかってる…

(ああああああ！おい轟！！
俺のAから離れろ！！)

(あ、おい！上鳴！
Aはお前のじゃないだろ！？)

(おい…そろそろ着くぞ
いい加減にしとけよ…)