【暁のヨナ】姫をやめ従者になる (ページ43)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:236,644 hit

３８話ページ43

ﾊｸ｢ユン。A先にいけ｣

『了解。ヨナ姫のこと頼むよ。
くれぐれも怪我させんなよ』

ユンと僕は先に歩っていると
後ろからハクにそう言われた

『ユン。この辺だよな？』

ﾕﾝ｢うん。霧が濃くなってきたね…
ちょ、Aなんかあったらほんと守ってよね｣

霧が濃くなり視界が危うくなってくると
ユンは僕の服の裾をｸｲｯと引っ張りそう言った
それに"はいはい"と頭を撫でていると何処からか声が聞こえた

────去れ去れ

この地より即刻立ち去れ

これ以上踏み込めば

天罰が下されるであろう───

ﾕﾝ｢ひっ｣

『…あのさ霧に隠れてないで
出てきてから言えっての！』

ユンを後ろに隠せば掌に力を集中させた
するとそこには小さな竜巻が出来、上に放り投げた。
するの竜巻は空中で巻き起こり霧はｻﾞｯと晴れた

｢なっ…我らの霧を…！？何者だ…！？｣

『龍の里の者だな？
僕は風龍。白龍の力を借りに来た』

霧が晴れると木の上には沢山弓を持っている男達が居たその男達はいきなり霧が晴れ驚いた声を上げた
そんな男達に僕はそう告げるといきなり弓を構えてきた

｢我々一族を知っているようだな。
ますます帰すわけには行かぬ｣

ﾕﾝ｢わぁ！？｣

それに剣を構えると後ろから
ユンの声が聞こえた
僕はﾊｯとなり後ろを向くと
ユンが剣を突きつけられていた

ﾕﾝ｢A！後ろ！｣

振り返った僕にユンはそう叫んだ。
その直後に首に強い衝撃を受けた

｢────！───！！A！！
ぁ、起きた…よかったほんと良かった…｣

『…ユン…？ﾊｯ！ユンこそ大丈夫なのか！？』

誰かの呼びかける声が聞こえた僕は
うっすらと目を開けた
すると僕はｶｯと目を開きｶﾞﾊﾞｯと起き上がれば
のぞき込んでいたユンに頭突きをかましてしまった

ﾕﾝ｢ｯー！ちょ、ほんとバカ！？｣

『ご、ごめ…くぅ…』

すると痛さに涙目になったユンに怒られた
僕も僕で謝るも痛さで顔を歪めた

ﾕﾝ｢もう…うーん…どうしよ。
手足縛られてるし狭いし…｣

『いてて…あー…ユンそれは僕に任せて』

はぁっとため息を吐いたユンは考えるような素振りを見せた
僕は風を収縮させ自分の縄を切った

ﾕﾝ｢え！？どうy
『ほら、ユン少しこっちに寄って危ないから』
わぁ！？｣

足の縄も解いた僕はユンの縄も解き抱き寄せた
すると足に風を帯びさせ檻の蓋を蹴り飛ばした