【暁のヨナ】姫をやめ従者になる (ページ27)

今日:13 hit、昨日:6 hit、合計:236,654 hit

２４話ページ27

ﾐﾝｽ｢ですが、だからと言って
怪我の手当をしない理由にはなりませんよ！
ほら、早く肩出してください！｣

『ぅ…い、いや、あのな…？そのー…』

だが、ずいっとミンスは身を乗り出した
そんなミンスに僕はたじろぐ

このまま肩を見せれば当然服を脱ぐことになる
そうすれば女だと…ん？いや待てよ肩なら
コルセットまでは脱がない…

イコール女だとバレない…？

『……わかった。服脱ぐから待ってろ』

少し考え、何とかなるだろうと思い服を脱ぐ。
案の定バレずにすんだ

『ぅ…ふぅ…ミンスありがとな』

ﾐﾝｽ｢い、いえ…！(女性みたいに白かった…)｣

手当が終わると服を着直し、ふとミンスを
見るとほんのり顔を赤くさせていた

『ん？ミンス？どうした？』

ﾐﾝｽ｢え！？いえ、なんでもありません！｣

そう聞くと僕にミンスはﾊｯと我に返り
慌てたように首を振った

『そうか？まぁ、疲れただろ？
朝には風雅の都に向かうからもう寝よう。』

そう言って僕らは眠りについた

｢A様…A様！朝になりましたよ！
起きてください！｣

寝ていると肩を揺さぶられ
僕は目を擦りながら起き上がった

『あぁ、ミンスおはよう…

んー！よし、とりあえず歩きながら食べられるものを探そう』

僕は立ち上がり、
パンパンと服の汚れを払いそういう
山奥を歩き、時折猪を見つけては千本で仕留めた

『よし、これが朝ごはんだな…
簡単にさばいて焼くから少し待っててな』

そんな僕をミンスは驚いた様な顔をした
僕は驚いた顔をするミンスに首を傾げる

ﾐﾝｽ｢A様…
なにか慣れているように見えるのですが…｣

『ああ、前に一度旅に出たことがあってな。まぁ、そのせいだろ』

僕がそういうとミンスはﾊﾟｧｯと顔を輝かせた
それに僕はﾋﾞｸｯとする

ﾐﾝｽ｢そ、その時の話聞いてもいいですか！？｣

『え？お、おう。全然いいけど…
その前に朝ごはんな？』

そんなミンスに苦笑しながらいうと元気よく"はい！"と返事が返ってきた

そして、食べながら旅をした頃の話をした
四龍が本当にいるのかを確かめるため旅に出た話を。