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21話 ページ24

僕はその場から動けなかったヨナ姫とスウォン様が話している間
ただただ信じられなくて剣を握る手がカタカタと震えた

そんな時。バンッといきなりドアが開いた

「スウォン様!!準備はすべて整いました。
おぉ、これは…国王が…
では本懐を遂げられたのですね

ん?スウォン様。
ヨナ姫やA様…
まさか見られたのですか?」

いきなり入ってきたのは沢山の兵士達
やばい。その言葉が頭の中を埋め尽くした

どうにかしないとヨナ姫が
動けよ…動けよ…!!

『…ヨナ姫、逃げて下さい…』

「殺しておしまいなさいスウォン様。」

『ヨナ!!逃げろ!!』

涙を流し、呆然と座るヨナ姫にそう怒鳴ると
ヨナ姫は肩を震わした

『そこをどけぇえ!』

ヨナ姫を逃がすため、久しぶりに風龍の力を使う。
剣を一振りすればそこから風が巻き起こり
扉の前にいる兵を吹き飛ばした

『ヨナ姫!早く!』

僕はヨナ姫の手を握りダッと駆け出す

どうにかヨナ姫だけでも…!ハク…早く来い…!

ヨナ「あぁっ!」

するとヨナ姫の足に縄が巻き付き、
僕もろとも転んでしまった
僕はすぐさま起き上がるも
目の前には既に剣を振り上げる兵。

『ッ…ヨナ姫!!』

咄嗟に僕はヨナ姫に覆いかぶさり
ギュッと瞼を閉じ強くヨナ姫を抱きしめた

するとハクが兵との間に入り、兵を薙ぎ払った

ハク「…今夜はスウォン様がいらっしゃるから
邪魔者は遠慮したつもりだったんですがね…

見張りだったはずの守備隊がここに勢揃いしてるし、見知らぬやからも嫌がりますし…

これは一体どういう事ですか?
なぁ、スウォン様」

僕らの前に立つハクはスウォンを睨みながらそう言った

ヨナ「ハ、ハク…」

『ハク遅いぞ!!もうどうなるかと…』

そんなハクに僕は立ち上がりそういう。
するとハクはヨナ姫の前にかしづいた

ハク「お傍を離れて申し訳ありません。ヨナ姫様」

そういうハクにヨナ姫は涙をポロポロと流し
弱々しく声を漏らす

ヨナ「ハク…Aは私の味方…?」

ハク「俺は陛下からあんたを守れと言われている
何があろうと俺は絶対服従する」

『俺はじゃなくて俺らな。
僕もいること忘れないで欲しいね』

そんなヨナ姫の姿をみてハクにそう言った
ハクはフッと笑いスウォンに向き直った

「控えよ下郎。今より緋龍城の主となった
スウォン陛下の御前なるぞ」

その言葉に反応する僕とハク

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推しが尊い国民☆(プロフ) - ゼノですかね…… (2023年4月6日 19時) (レス) @page34 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
kazokulove0115(プロフ) - ジェハがいいです! (2020年1月23日 17時) (レス) id: 12d6784d9f (このIDを非表示/違反報告)
狛犬のリサ(プロフ) - ハクがいいです! (2019年10月3日 6時) (レス) id: 3d96b1b6a9 (このIDを非表示/違反報告)
キクト - シンアとユン君がいいです (2019年8月24日 17時) (レス) id: e0a1afc5db (このIDを非表示/違反報告)
ヘロヘロ@^ ^ - それってハクとかの四龍以外はダメなんですか? 僕的にはハクかユン君でお願いしたいです (2018年9月17日 19時) (レス) id: 8ab078e800 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピエロ | 作成日時:2017年1月3日 11時

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