葬 ページ49
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『隣、いい?』
「あ、うっす」
『君、ここの生徒か』
めちゃくちゃキレーな人、初めて見た
制服着てるし先輩かな
「はじめまして!」
「虎杖悠仁、こないだ転校してきた1年です!」
『はじめまして』
『元気に挨拶できていい子だね』
「別に、普通じゃね?」
『…そういうの結構大事だから、忘れずにね』
そういうもんなのかな
『それにしても、』
『大人はみんな忙しいのかな』
『見当たらない』
「なんか葬式らしいよ、今日」
「誰の、とかは知らんけど」
知らない、ってか教えてもらえなかった
『なんだ、葬式か』
「高専で葬式とかできるもんなんだね」
『どうしても外部でできない時の応急処置みたいなものだよ』
『丁寧に
「…大事な人だったのかな」
『どうして?』
「五条せんせー、悲しそうだった」
「ま、なんとなくだけど」
『……へぇ』
『五条、教師になったのか』
「五条せんせと知り合いな感じ?」
『ちょっとね』
『向こうはもうどうでもいいんじゃないかな』
「そういうこと言わんで」
「五条せんせ、ちゃらんぽらんに見えるけど」
「多分ちゃんと大事にしたい人はそばにおいとくタイプだと思うし」
まだ数ヶ月とかの仲だけど、わかる
あの人は周りの人生もみんな背負い込んで護ろうとしてる
だからきっと
“最強”なんだと思う
『……うん』
『結構ちゃんと導かれてるね』
『虎杖』
『君、いい死に迎えられると思うよ』
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しき(プロフ) - 神作すぎる (2023年4月9日 0時) (レス) @page50 id: 3f65d643db (このIDを非表示/違反報告)
haruk1204(プロフ) - 妄想小説っていう類には収まらない話だから全呪術廻戦ファンは読んで見て欲しい、、、何回読んでも飽きません。お願いですから永遠に削除しないでください。 (2022年12月3日 17時) (レス) @page50 id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
妃 - 素敵でした。七海の、陽だまりよりも暗闇が似合いそう、と言う形容が記憶によく残りました。また読み直そうと思います。 (2022年6月14日 1時) (レス) @page50 id: b420da21f1 (このIDを非表示/違反報告)
扉子(プロフ) - 那乃さん» コメントありがとうございます。この子を象徴とするものは作らずに話を書いたためイメソンなど教えて頂けるとすごく嬉しいです。ありがとうございました。 (2021年6月13日 23時) (レス) id: 655d1d8ce1 (このIDを非表示/違反報告)
那乃(プロフ) - 何故かこの子には「春、プールサイドの気象予報士」という歌が合うと思った。 (2021年6月5日 21時) (レス) id: 4d924b4f2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扉子 | 作成日時:2020年12月10日 23時