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「それにしても君、話すの下手ねー」



「私情ばっか挟んじゃって」







「こちらは親類が殺害された上、自ら命を投げ捨てているもので」


「ご配慮頂けます?」







「うんうん、そうだね辛いよね」



「まぁ辻褄は合ってるし、事実なんだろうけどさ」



「決定的な証拠がないよね」






「証拠なら目の前に」



「あと数時間もすれば縣Aの残穢まみれの死体があがりますよ」









「僕が欲しいのはお前じゃない」









「縣Aはどこにいる?」









「…さあ」






「盤星教とやらにでも回収されてるのでは?」








「話すのも嘘もド下手だね、君ってやつは」






「あいつらが欲しがってたのは星漿体だけだ」


「顔も名前も知らないような女の死体なんてそのへんのゴミと同じだろ」



「それに、もう壊滅しちゃってるしね」





「いい加減白状しなよ」









「教えるわけないだろ」



「お前なんかに」






「あの女にずっと踏みにじられてきた」


「産まれてからずっとだ」





「家族も家も私も全部」


「まるで最初からなにもなかったみたいに」





「どれだけ懇願しても無駄だった」


「あの女は心底楽しそうに、」








『そこにはなにもなかったわけだ』






『私は還しているだけだよ』









「お前なんかには一生かかっても見つけられるものか」






「何者にも触れさせない」



「その肉体は腐り、朽ち果て、土に還る」


「誰にも悼まれずに、独りで」









「……そうすれば」






「すこしは赦してもらえるでしょ?」



「私が見殺しにした、家族に」



















「縣の名誉のために言っておきますが」



「あの女を使ってなにかの実験をした、という事実は一切ありません」


「それどころか一族は皆仲が良かった」


「あなたたち御三家のように複雑な蟠りなどあるはずもない」









「…なにが言いたい?」









「縣を穢したのはあの女、ということです」









「それでは」



「また、地獄で」









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しき(プロフ) - 神作すぎる (2023年4月9日 0時) (レス) @page50 id: 3f65d643db (このIDを非表示/違反報告)
haruk1204(プロフ) - 妄想小説っていう類には収まらない話だから全呪術廻戦ファンは読んで見て欲しい、、、何回読んでも飽きません。お願いですから永遠に削除しないでください。 (2022年12月3日 17時) (レス) @page50 id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
- 素敵でした。七海の、陽だまりよりも暗闇が似合いそう、と言う形容が記憶によく残りました。また読み直そうと思います。 (2022年6月14日 1時) (レス) @page50 id: b420da21f1 (このIDを非表示/違反報告)
扉子(プロフ) - 那乃さん» コメントありがとうございます。この子を象徴とするものは作らずに話を書いたためイメソンなど教えて頂けるとすごく嬉しいです。ありがとうございました。 (2021年6月13日 23時) (レス) id: 655d1d8ce1 (このIDを非表示/違反報告)
那乃(プロフ) - 何故かこの子には「春、プールサイドの気象予報士」という歌が合うと思った。 (2021年6月5日 21時) (レス) id: 4d924b4f2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:扉子 | 作成日時:2020年12月10日 23時

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