告白２６ ページ29
出久ＳＩＤＥ
緑「か、かっちゃん！」
爆「……ああ？」
緑「い、一緒に帰ろう！」
爆「………んでてめぇなんかと帰らなきゃならねぇんだよクソが」
緑「……ご、ごめん……？」
かっちゃん、いつもより大人しい？……気のせいかな……。
爆「……おい、ついてくんな！！」
緑「ついてくんな、って……同じ帰り道だし……」
爆「………チッ」
うん、やっぱりそうだ。いつもより元気がない。かっちゃんは大体不機嫌な時や泣きそうになってる時は口数が少ない。けど、不機嫌なら口数が少ないぶん、声の大きさと暴言のクオリティが上がる。……でも、口数が少ない上、暴言もそんなにこないということは……泣きそうになってるんだ。
緑「かっちゃん、元気ないね」
爆「ああ？……んなことねぇよ」
緑「でも、そう見えるよ？」
爆「じゃあてめぇの目が腐ってんだろ」
緑「……鹿島さんのこと？」
爆「……あ“？」
げ、元気がなくても怖い……！……けど、今日はぐいぐい行ってみよう！
緑「やっぱり、気になる？」
爆「……知るかよ、あんなブス」
緑「でも、好きなんでしょ？想い伝えなくていいの？後悔するんじゃ＿＿＿＿」
気付けば僕は、かっちゃんに胸ぐらを掴まれていた。かっちゃんは、目に涙を浮かべていた。
爆「そういうの……うぜぇんだよ…！てめぇは昔からそうだ！！お節介なんだよ、全部！！！」
緑「で、でも……！二人が付き合うって分かってても伝えた方が絶対に良かっ……」
爆「それでてめぇは相手に迷惑かけんのか？あいつが困惑するだけだろうが！！俺だってな！轟が鹿島を好きにならなかったら奪ってた……けどな！あいつらは両想いなんだよ！！色々こじらせて、やっと落ち着いてんのに俺の勝手な想いでまだこじらせんのかよ！？あ“あ！？」
緑「っ……！そんなのっ……ダメだよ…！！」
爆「あ“！？」
緑「相手に迷惑がかかるから…って言い訳して、本当は振られるのが怖いんじゃないの……！？轟くんは、振られてもいいから、気持ちを伝えようって決めた。逃げなかった……！かっちゃんなんて……自分の想いが届かないのが嫌でそう言い訳してるだけの弱虫じゃないか！！」
爆「……！！」
かっちゃんは僕を突き飛ばすと、大粒の涙を流した。
爆「てめぇにッ……てめぇに何が分かんだよ！！クソデクのくせに説教してんじゃねぇ！！！」
緑「あっ、か、かっちゃん！！」
かっちゃんはズカズカと歩いていった。その背中は小さく見えた。
……少し、言い過ぎたかな……。
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クレア - 台本書きの小説はあまり読まないようにしてたけど…つい全部見てしまいました。面白かったです。 (2021年8月5日 14時) (
レス) id: d053ae9ff0 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもちもち(プロフ) - 私のために争わないで！で吹きました (2018年8月1日 12時) (レス) id: f4cb5f352d (このIDを非表示/違反報告)
ももくま。(プロフ) - 雑談で、僕、夜も気になってきになって...が誰かわかんない..w (2018年7月30日 22時) (レス) id: c45afba8c7 (このIDを非表示/違反報告)
キルア - 最初ほんとどうなるかと思いましたがハッピーエンドになって良かったです！かっちゃん可愛い(涙) (2017年11月25日 23時) (レス) id: e4b26041ab (このIDを非表示/違反報告)
おこじょ*(プロフ) - ど、どうやってエンデヴァーを納得させたんですか……??? (2017年9月18日 17時) (レス) id: 5a5529bf7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち | 作成日時：2017年8月16日 12時
