決意と悔しさ ページ36
.
渋谷side
それってつまり…
渋「…喋る、っちゅーことか」
『・・・・・・』コクン
【さすがすばるくん、理解が早いですね】
渋「…」
【簡単じゃないことはわたしが1番わかってます。
けど、いつまでもこのままは嫌なんです。
変わりたいって、初めて思いました。】
そう書いたメモを俺に見せたAさんの目は
今までに見たことないくらい
決意に満ち溢れていた。
【そう思わせてくれたのは、すばるくんなんですよ】
渋「…そんなら俺は、応援するで」
【ありがとうございます】ニコッ
渋「…ん」ニッ
【すばるくんは、何かありましたか?日本で】
渋「…んー、なんもないで」
『・・・・・』
【本当ですか?】
渋「……いや、なんもないこともない、か」
『・・・・』
渋「…」ズズ-
『・・・・』ズズ-
渋「…関ジャニのコンサートに行ってきてん」
『・・・・』コクン
渋「…すごかってん、想いと想いのぶつかり合い、みたいな…
めっちゃパワーアップしとったし
……ほんまに、すごかった」
『・・・・』コクン
渋「……で、なんか」
『・・・・』
渋「……俺、何してんやろって思て」
『・・・・』
渋「…こっちでも関ジャニの曲歌うてるし、英語わからんから授業もさっぱりやし
自分の音楽磨くどころか、それすらもわからんくなって」
渋「……音楽って、誰のために、何のためにやるんやろう、って」
『・・・っ』
渋「関ジャニのときは、それが明白やってん。
eighterと、関ジャニのために歌ってた。
けどいまは、誰の、何のために歌えばええのかがわからへん。」
『・・・・。』
渋「…それに、あいつらは俺なんかよりも、全然頑張っとって
それが、目に見えてわかるから、なんか……」
『・・・・』
渋「……ぅん、悔しいな」
.
57人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ビッキー | 作成日時:2019年3月21日 22時