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わたしの名前はパパが付けたから
弟の名前はママが付けた。
弟の名前は、『蒼飛』(あおと)
蒼飛とわたしは3歳違い。
よく、一番上の子は下ができると
下の子に嫉妬したり、夜に泣きわめいたりするって言うけど、
わたしの場合、そんなことは一切無かった。
むしろ、蒼飛が可愛くってしょうがなかった。
『ママー!あおと泣いてるー!』
母「はいはい〜、ちょっと待ってね〜」
父「蒼飛は泣き顔も可愛いな〜♡」
母「あなた、ちょっと気持ち悪いわ」
父「_| ̄|○ il||li」
蒼飛が産まれてから、ますますママは忙しくて
そのぶん、パパと過ごす時間が増えた。
だから
父「じゃあ、GコードとCコードとDコードを連続で弾いてみよう!」
『うんっ!』ジャーン
ジャーンジャーン
ジャーンジャーン
ジャーンジャーン
父「おっ!いいよいいよっ!
さすがAだ!!」
『えへへー』
父「そろそろデュエットもありかもな…」
『でゅえっと??』
父「……うん、そうしよう!デュエットしよう!!」
『??おぉー!!』
このときの私は"デュエット"の意味がわからなかったけど
楽しいものなんだ、ってことは
なんとなく、直感で思った。
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作者名:ビッキー | 作成日時:2019年3月21日 22時