20話 一寸待って ページ21
「へ?」
あのときの事がフラッシュバックする__
『…バストどれぐらいあるんですか』
『スカートの丈が随分短いですねぇ』
『盗んでしまいたくなるくらい』
『本気ですよ』
顔が一気に熱を集める
きっと彼から見たシャロンの顔は真っ赤なんだろう
冷静な理性がそう告げる
羞恥心やら何やらでまたしゃがみこんでしまった
又もや冷静な理性がふと囁いた
「(でも彼はなぜそれを知って…?)」
しゃがんだまま顔をパタパタと手で扇いだ
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快斗side
町中でシャロンちゃんを見つけたものだったから
少しからかうつもりで
告白の事を言った
「〜!!///」
予想以上の反応で手応えあり?
「え?え?冗談だぜ?ただのジョーク」
内心俺もドキドキしている
もしかしたら…なんて
期待までして
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「え?え?冗談だぜ?ただのジョーク」
言われて気がついた
そうだよね。…だってそうだよ!
彼は一般人で誰にも話してないんだから
そうだよ知ってるわけないよ
でも…工藤さんにバレたら…
籠っていた熱が一気に冷めた
「あはは…勝手に…すみません先輩。」
「お、おう。」
少し残念そうな顔をする
「何でだろ」ボソッ
「ん?何かいったか?」
「いえ。なにも。」
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作者名:あんと | 作成日時:2018年4月30日 12時