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｢声｣~2~ ページ3
時は進み夜
パーティー用のスーツを着て会場へと向かう。
そこには沢山の夫人や男爵などの貴族がいた。
その者達がハクを見れば自分の娘と結婚をして欲しいと言わんばかりにお見合い話をしてきた。
数十分すれば司会の声が聞こえ始めた。
どうやら、今から歌姫が歌うらしい。
歌姫がでで来た瞬間ハクは目を見開き、会場は一斉にざわめき出す。
それはそうだろう。一般的には歌姫と言うのは女がやるものと言う認識がこの国ではあった。
しかし、ステージに立っているのは男。
誰もが不審に思っていると、優しく暖かい歌が会場全体に響き渡った。
歌が歌い終われば、拍手する者・涙を流す者・癒されたと言う表情を浮かべる者。
反応は様々だった。
そんな楽しいパーティも時間が経てば終わってしまう。
ハクは自ら歌姫をここに泊まらせるように現王(父)と、歌姫の従者に言った。正しくは紙に描き伝えた。
現王はハクがそのような事申し出るのは珍しく軽く了承した。
歌姫の従者も長旅で疲れて居るので泊まらせてもらいたいとのこと。
その夜ハクは歌姫の元へと向かった。
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作者名：白狐しゃん | 作成日時：2019年2月10日 18時
