日記の段�� ページ7
＊
紅を使えばきっと味方は簡単に増やせる。
だけどそれじゃあ今までの天女達と一緒、私は自分の力でみんなの信頼を得ないと。
紅のことは今はまだ隠しておこう…効果の確証もないし、妖術の存在を明確にするとより警戒されてしまう。
『わは〜！』
可愛い着物に着替えて上機嫌の私、部屋の隅にある全身鏡の前でクルッと回ってみる。
ちょっとおっきい気もするけどこれくらいなら大丈夫かな！
もともと着ていた服(白いTシャツに灰色の短パン)をタンスにしまい、机の引き出しなども漁ってみると
一冊のノートと筆があった。
『使っていいのかな』
ノートに手に取ろうとしたその時、ｶﾀｯと下の板が動いた。
『この板取れる？』
私はノートを机に置き、下の板を取った
やはり二重底。
するとそこにはまた一冊のノートが隠されていた…
「日記」と書かれたノートからふんわりと甘い香りがした。
人の日記を見ていいものかと躊躇いつつ好奇心は抑えられなかった。
表紙をめくると
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○月×日
これが所謂転生か。
昔見てた忍たま乱太郎の世界に来るなんてね。
まあイケメン沢山いるし悪くないわ。
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『先代の天女様の日記……』
短い文章で綴られた日記。
私は次のページをめくる
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○月×日
みんなが私にチヤホヤしてくれる。
仕事しなくてもご飯が出てくる最高
元の世界より充実してる笑
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○月×日
土井先生かっこいいな。
にしても着物動きにくい。
スマホもないし毎日退屈。
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○月×日
ご飯は美味しいけど和食ばかり
シチューとかパスタとか食べたい。
お残しは許しまへんってうざい、私ひじき嫌いなんだから仕方ないじゃん
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最初は楽しいって…元の世界より充実してるって言ってたのに
ページをめくるにつれ不満が多くなっていってる。
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○月×日
くノ一の子と喧嘩した。
あーうざ。
年下のくせに生意気。
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○月×日
良いものを手に入れた。
これでみんな私のモノ。
男はみんな骨抜きよ。
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『良いものってまさか』
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ようちゃん(プロフ) - 面白いです！続きまってます！ (3月1日 14時) (
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作者名：かるた | 作成日時：2024年2月25日 16時
