たとえば私が天女になったりして【忍たま乱太郎】 (ページ5)

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学園長室の段（後編）ページ5

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学園長「では山本シナ先生を天女様の世話係に任命する！」

山本「承知致しました」

ｼｭﾀｯとどこからか現れたシナ先生。
アニメで見てた通りとても美しい…手足長いしスラッとしてて真っ赤な紅がとても似合っている。

ボーッと見惚れていると

山本「天女様、山本シナと申します。
よろしくお願いします。」

ハッ！！

天女様て私か！！

呼ばれ慣れていないせいで反応が遅れてしまった・・・

『夜月Aです！お世話になりますっ

よろしくお願いしますっ』

畳に額をつけ全力土下座をかます。

そんな私を見て少し驚いた顔をする学園長たち

山本「では天女様のお部屋へ案内致します」

＊

学園長「此度の天女様は今までとは少し違うのう」

立花「あの態度も土下座も全部私たちを油断させるための演技に決まってます、騙されないで下さい」

七松「そうなのか！私はすっかり騙されてしまったぞ！」

潮江「お前なぁ(呆)」

Aの去った学園長室ではそんな会話があったとさ。

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ｻｰと降り続ける雨を横目に長い廊下を歩く。

私の数歩前を歩くシナ先生…後ろ姿も美しい、

私も少し背筋を伸ばしてみる。

山本「ここです」

障子の扉をあけるとそこは一人で生活するには十分な和室だった。

『こんなに広い部屋を良いんですか？』

山本「二人部屋ようですけど他に空きがないので｣

なるほど。
空きがないなら仕方ないか。

山本「では夕餉(ゆうげ)の時間になりましたらまた伺います、それまでゆっくりされて下さい。」

それだけ言うと行ってしまった。

私と2人きりになるのが嫌だったのかな…
夢小説見てるとみんな1番にシナ先生と打ち解けていたけど現実はそう甘くないか。

『ゆっくりって言われてもなぁ』

スマホがないのにどうやって暇を潰せばいいのか現代っ子のわたしにはわからないや。

探検……なんてしたら生徒たちを怖がらせてしまうのだろう。

天女系夢小説のあるあるだ。
大人しく部屋でシナ先生が来るのを待ってよう。