たとえば私が天女になったりして【忍たま乱太郎】 (ページ31)

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川ぴょんぴょんの段ページ31

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そんなこんなありまして

善法寺伊作先輩と一緒に刀鍛冶の六道さんの所へ行くことになりました！

学園長「うむ、伊作が一緒に行ってくれるなら安心じゃの」

『安心って…別に逃げたりしませんよ』

大好きなみんなとの生活を満喫してますし！というと「念には念をじゃよ」と言われてしまった。

善法寺「『行ってきます』」

そういえば門を出る前

学園長先生と伊作先輩が何かコソコソ話をしていた。

伊作先輩は驚いた顔をしたあと真剣な顔付きでこくりと頷いていた。

なんだったんだろ・・・

忍術学園が見えなくなったころ伊作先輩は口を開いた。

善法寺「天女様は護身術等は使えますか？」

思いがけない唐突な質問に『護身術ですか？』と聞き返してしまった。

善法寺「はい、護身術です」

え〜

『護身術なんて使えません…
必要になった事もないです

ついでに妖術も使えませんからね！』

そう言うと伊作先輩は困ったように笑い「そうですか」と言った。

それから暫く他愛ない話をしていると

“人攫い注意”と書かれた看板があった。

物騒だなぁなんて思いながら進んでいくと川沿いに辿り着いた

伊作先輩は石の上も飛んで簡単に向こう岸まで行っちゃった。

さすが忍者のたまごだなぁ

善法寺「天女様来れますか？」

『多分行けます！』

元ヒキニートのくせにその自信はどこから来るのか

自分に呆れながらぴょんぴょんと石の上を飛んだ。

あと少し…

にしても川の流れがはやいな

落ちないように気をつけなきゃ。

最後の石に飛び乗ったとき身体の重心が後ろに傾き川に落ちそうになった。

『わわわっ』

後ろに倒れないよう手をブンブンと振りましていると、グイッと腕を引っ張られポスンと伊作先輩の胸に収まった。

善法寺「大丈夫ですか？天女様」

眉を八の字にして優しく微笑んでくれる伊作先輩。

六年生のヒロイン枠だと思ってた彼の意外とゴツゴツした手とかガッチリとした胸板に、私はギャップで致命傷を受けた。

『あんまり大丈夫ではないです』

多分今の私顔真っ赤だ…