たとえば私が天女になったりして【忍たま乱太郎】 (ページ29)

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トキメキの段ページ29

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食堂に行き、お昼ご飯用のおにぎりを握ってもらっている時にふと思った。

『よくよく考えると

天女って嫌われてる私の付き人をしてくれる人なんて

いないと思うの』

おばちゃん「あらそう？乱太郎くんなら着いてきてくれると思うわよ」

確かに彼は優しいから頼めば来てくれるだろう…けど

『乱ちゃんの優しさにつけ込むような事はしたくないし』

はぁ…とため息をついて
おばちゃんが出してくれたお茶を一口飲んだ。

んー

すごく嫌だけど地図書いてもらって一人で行くしかないか。

おばちゃん「はい、おにぎり出来たわよ」

『ありがとうおばちゃん』

おばちゃんからおにぎりを受け取り風呂敷で包んでいると

？？「おばちゃん薪(まき)持ってきたよー」

両手いっぱいに薪を持った六年は組の善法寺伊作先輩が現れた。

おばちゃん「善法寺くんありがとね。

そこにおいててちょーだい」

ガラガラと薪をおくと伊作先輩は「天女様がどうして食堂に？」と聞いてきた。特に敵意は感じられない、純粋に疑問だったのだろう。

私は『かくかくしかじか』と説明をした。

善法寺「なるほど…そーゆーことなら僕が一緒に行きますよ」

思ってもなかった言葉に『へ？』と間抜けな声が出る。

私天女だよ？

善法寺「天女様、僕じゃ嫌ですか？」

きゅるんとした瞳を向けられ『嫌なわけあるか！！』と声を荒らげてしまった。

そんな私を驚いた顔で見るおばちゃんと伊作先輩…

『伊作先輩こそ嫌じゃないんですか？

私…天女だし嫌われてますよね』

自分で言ってて凹む。

善法寺「ぼくが嫌ってるのは過去の天女様達です。

貴方は何も悪いことしてないじゃないですか」

優しい笑顔をうかべる伊作先輩。

ちょっとかっこよすぎない？優しすぎない？

『伊作先輩…』((ﾄｩﾝｸ

好きになっちゃうよわたし？？

いやもう大好きなんですけどね！！！