たとえば私が天女になったりして【忍たま乱太郎】 (ページ27)

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天井裏の段ページ27

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今日もまた天井から無防備に寝むる少女を覗く者がいた。

？？「今日も特に怪しい動きはなしか…」

そろそろ尻尾を出してほしい。

でないと、睡眠不足でそろそろ私の肌が荒れてきそうだ。

どこの馬の骨かもわからない天女のせいで、まだ人間国宝になっていないのが奇跡のような私の肌が荒れるなど

あってはならないことだ。

？？「もういっそ今から天に返してしまおうk」

？？「バカを言うな、滝夜叉丸。

無意味な殺傷を学園長先生は許さなさいぞ。」

滝夜叉丸「立花先輩！」

立花「おいっ、声が大きいっ」

いつの間にか横に並んでいた、六年い組の立花仙蔵先輩。

「すみません」と言い慌てて口元を抑えた。

声をかけられるまで全く気づかなかった…
さすが六年生といったところか。

立花「なんだまた天女は寝ているのか」

また(・・)ということは昨日も来たのか。

滝夜叉丸「昨日も来たのですか？」

立花「まあな。天女は既に寝ていたが…」

私とすれ違いで来たのか。

寝ている天女を見下ろしながら立花先輩は続けた

立花「寝るのがはやすぎる…狸寝入りではないだろうか」

滝夜叉丸「いえ、昨日もこの時間には寝ていました。

寝言を言っていたから狸寝入りではないかと…」

そう言うと「そうか…まぁ10歳だし

この時間に寝るのはおかしくはないか。」

立花先輩の言葉に驚き「10歳？！」と復唱すると
「ああ、10歳だ」と返ってきた。

過去の天女たちよりずっと幼いとは思っていたが
まさか1年生達と同い年とは。

昨日の「お母さん」という寝言を思い出してしまう

突然知らない世界に連れてこられ、信頼出来る人間が一人もいない地で周りから敵意を剥き出しにされ、親に縋ることも出来ないこの少女にほんの少しの同情を覚えた。