たとえば私が天女になったりして【忍たま乱太郎】 (ページ23)

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かまぼこの段ページ23

＊

『ごちそうさまでした』

私と小松田さんは食べ終わったが
土井先生はずっとかまぼこと睨めっこしている。

土井「小松田くんかまぼこいらない？」

小松田「好き嫌いはダメですよ〜」

そう言い食器を返しに行った小松田さん。

このペラペラの小さなかまぼこさえ食べれないなんて…
本当に練り物が苦手なんだなぁ。

うぅと唸る土井先生が少し可愛く見える。

『土井先生、今日だけ特別ですよ？』

私は自分の箸でかまぼこを取り、口に入れた。

うん、うまい。

キョトンとした顔で私を見たかと思えば、たちまち満面の笑みで「ありがとうございます天女様！」と。

あまりに爽やかで無邪気な笑顔に私の心はノックアウト

あんなに初めましての時は警戒してたのに、かまぼこ一個でそんな笑顔向けてくれるの？？

『すっ』

土井「す？」

『……いえ、なんでもないです。

食器返しに行きませう』

うっかり好き！！て言いそうになった。

ふぅ、危ない危ない…。

＊

土井先生と一緒に食器を返していると

「あらそうなの…困ったわねぇ」と台所からおばちゃんの声が聞こえた。

中を覗くとそこには困った様子の

乱太郎、きり丸、しんベヱがいた。

土井「どうしたお前たち」

乱太郎「あ！土井先生と天女様

実は＿＿＿＿」

話はこうだった。

三人は今日のお昼の皿洗い当番だったらしいが

学園長先生に頼まれ事をされて

これから町に行かなければ行けないらしい。

なんだそんなことか！

『皿洗いなら私できます！やらせて下さい！』

私の言葉に顔を見合わせる乱きりしん。

きり丸「お駄賃なんてでないぞ」

『わかってるよ、それにそんなの望んでない』