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変装の名人に気をつけろの段 ページ16





『おばちゃん、ごちそうさまー!』


私は食器を返して食堂を後にした。


『んーと、確かここを左に行って』


あった!!事務室と書かれた板がついている。
障子越しに人のシルエットがみえる。
小松田さんかな…と思い『Aです、失礼します』といい扉を開けた。



小松田「天女様、なにしにきたんだ?」


昨日よりもずっと警戒した様子で問いかけてくる。



『えっと…学園長に事務室のお手伝いをするよう言われて』



私がそう言うと鼻で笑い「ガキのお前に出来ることなんてない。帰れ」と言われてしまった。

手で「シッシッ」と追い払われる。

傷つくよりも先にこの小松田さんには違和感を感じた


なんだろう…


ああ、そうか。



『でも働かざる者食うべからずです。

出来ることを探したいです。

小松田さんはどこにいらっしゃいますか?蜂屋先輩』



私の言葉に目を見開き「何を言ってる?」と迫ってきた。

後ろにじりじりとたじろぐわたし。



『変装の名人鉢屋三郎先輩ですよね?服の色が藤色です。』



そう言うと詰めてくるのをやめ「ガキだと思ったけど、今までの天女達よりかは勘がいいらしい」すると顔をシュババっと変えて次は不破雷蔵先輩になった。



『あの…小松田さんはどこに』



私が言い終わる前に「さあな」と言い私の横を通り過ぎ去ってしまった。

きっと食堂で私が事務室へ行くという話を聞き先回りしていたのだろう。



もし今のを小松田さんだと勘違いし部屋に戻っていたら「天女は事務仕事をする気はない」とみんなに悪い噂が広がっていたのだろうか。

気づけてよかった。



『・・・』



ホッと胸を撫で下ろすと「あ、天女様!いらしてたんですね!」と慌てた声が聞こえた。声のした方を振り向くと書類を沢山持った小松田さんがこちらに走ってきていた。


待って待って!走ったら!



小松田「わわっ!」


ドテッ


彼は何も無いところで転けた
バサバサと散らばる書類たち



小松田「イタタタ…あ〜またやっちゃった」

『やると思いました』


私はふふっと笑い、書類たちを拾い集めた。

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ようちゃん(プロフ) - 面白いです!続きまってます! (3月1日 14時) (レス) id: e74ec347f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かるた | 作成日時:2024年2月25日 16時

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