乱きりしんの段 ページ13
*
昨日の夜、寝る前に目が覚めたら元の世界だったりして…
そんな淡い期待を胸に目を瞑ったが
目が覚めても昨日と同じ天井がそこにはあった。
『まぁ…そうだよね』
外からチュンチュンと鳥の声がきこえる
軽く伸びをして布団からでると、少し肌寒く感じた。
『よいしょ』
布団をたたみ押し入れになおしていると「Aちゃん入るわよ」と声がした。昨日何度も聞いたシナ先生の声だ。
山本「あら、もう起きてたの」
『おはようございます!
昨日ははやく寝ちゃったから目が覚めちゃって』
山本「おはよう。ゆっくり寝られたならよかったわ」
シナ先生は目を細め優しく頭を撫でてくれた。
なんだかお母さんみたいだな…
山本「布団も片付いてるし朝餉を食べに行きましょう」
『朝ごはん!やった!!』
食べることが大好きなわたしはぴょんぴょんと飛び跳ねる。
シナ先生と食堂へ向かっていると
『わわっ』
ドンッと曲がり角で誰かとぶつかった。
よろけて尻もちをつくと「ご、ごめんなさい天女様!大丈夫ですか?!」とアワアワとしたアニメで聞きなれた声がした。
この声は
『乱ちゃんー!』
私はバッ立ち上がりギューっと猪名寺乱太郎に抱きついた。
乱太郎「うわあ?!?!ごめんなさいごめんなさい(?)」
何故か謝る乱太郎
そんな姿もかわいい!!!
いつまでもこうして困らせていたい←
なんて考えていたがベリッと引き剥がされてしまった。
誰に?
そんなの決まってる乱太郎セコム
??「乱太郎になにすんだ!」
??「乱太郎、大丈夫?」
『きり丸っ、しんベヱ!!』
大好きな乱きりしんが揃ってるハワワワ
キッとこちらを睨みつけるきり丸、乱太郎を心配するしんベヱ
『驚かせてごめんなさい!つい嬉しくて…』そう言うと「何が嬉しいだ!乱太郎に妖術でもかけようとしてたんだろ!」ときり丸に顔をおっきくして怒られた。
そんなつもりはないと否定をしたが、まあ信じてもらえるはずもなく…
きり丸「はっ!誰が天女なんかの言葉を信じるか!」
『信じてよ〜、私みんなのこと大好きなんだよ!
酷いことなんて絶対しないよ!』
きり丸「俺たちのことがすきならもう二度とその面見せんな!」
チクチクと言葉が心に刺さる
ちょっと…痛いな…
しんベヱ「きり丸そのくらいにして食堂行こうよ〜
ぼくお腹すいちゃったよ」
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ようちゃん(プロフ) - 面白いです!続きまってます! (3月1日 14時) (レス) id: e74ec347f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かるた | 作成日時:2024年2月25日 16時