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同僚の八乙女くん。 ページ7

私の歓迎会の次の日、



当たり前のように二日酔いで出社してきた中島くん。



うぅ、頭痛い…、なんて嘆いてる。



仕事をしていてもよほどつらいのか、溜め息ばかり聞こえてくる。



『あんなに飲むからだろ、本当に加減を知らないやつだ。』



なんて課長も呆れ半分で。



「少し休もっか?」



そう声をかければ、ん…、とイスから腰を上げた。









「今日はゆっくり休んだら?」




休憩室の自動販売機で買ったミネラルウォーターを中島くんに渡して、




私もペットボトルに入ったミルクティーに口をつけた。




【そういう訳には…。それに、今日は……】




「ん…?」




肝心な部分は、コツコツと鳴る革靴の音にかき消された。



さすがに休憩取りすぎた?課長に叱られるかも。



なんて思っていたのに。



休憩室のドアをノックしたのは、



八【…ねぇ、薮課長どこ、?】



この間面接会場にいた、同僚の八乙女くん。




面接試験の待ち時間、席が隣で。




緊張して手が震えていた私に“大丈夫?”って声をかけてくれた紳士くん。




「課長なら、デスクにいると思うけど。」



八【…ぁー、おん。ありがと。】




おっけ、って言って、あのお得意の八重歯を見せてニッコリ。




分厚い資料をパタパタさせて私たちの課の方へと進んで行った。




【誰ですか?今の。】




「同僚の八乙女くん。いい人そうでしょ。」



【ええ、確かに。八重歯かわいかったっすね。】



「うん、かわいい。」




「…てかさ、中島くんってさ、あっち系の人?」



【どっち系すか 笑】




「あっち。」



【いや、よく分かんないすけど違います、多分。】



「そか。」



【はい。】



自分でも、中身のない会話したなー、って思いつつ、



少しだけ減ったミルクティーのペットボトルを持って、休憩室を出た。

お誘いと舌打ち。→←酔い潰れた中島くん



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設定タグ:薮宏太 , 伊野尾慧 , 八乙女光   
作品ジャンル:ラブコメ
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つー - 楽しみにしているので更新頑張ってください!!! (2017年8月16日 14時) (レス) id: 726121d520 (このIDを非表示/違反報告)
はんばーぐ(プロフ) - クラポンさん» コメントありがとうございます!!一つ一つの言葉が励みです!頑張ります 。・:+° (2017年1月7日 2時) (レス) id: 4f3ad6818f (このIDを非表示/違反報告)
クラポン - 更新頑張ってくださいね。楽しみです♪!。 (2016年12月28日 3時) (レス) id: 22cbb835c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らむね | 作成日時:2016年10月16日 14時

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