滑稽な世界【宇髄天元】 (ページ7)

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「Aちゃーん、3時なるから上がっていいわよ～」

もうそんな時間か…

『はーい！お先失礼しまーす！』

私は私服に着替え、店を出た

あっ…いた

「Aちゃぁぁぁぁあんんん！！！！」

さっき約束をした金髪の子が私に気づき走ってきた

「お疲れ様！って…ぎゃぁぁぁぁあ！！！！！
え、なに！！？？可愛い！！私服姿初めて見た！！
天使なの！？」

『……』

いやいや声デカすぎるわ、うるさすぎるわ、
え、もしかしてこの人ずっとこんなテンションなの

「あっ、、つい本音が……
クールキャラでいこうと思っていたのに、、俺としたことが…」

と思ったら次はブツブツ呟きはじめた

なんて言うか、忙しい人だな

『……とりあえずどっか行きますか？』

「うん、そうだね！！！
さっきチケット取ってきたから映画見に行こう！！」

さっき言ってた準備ってこういうことね、なるほど
やるやん。金髪。

随分映画見に行ってないしな

『いいですね、じゃあ行きましょ』

私たちは映画館に向けて歩いた

『…そういえば、あなたなんで私の名前知ってるんですか？』

告白された時から疑問だったこと、名前なんて名札にも書いてないのに

「お店の人に聞いたからだよ」

『えっ』

「おばさんにあそこにいる天使の名前はなんですか？って聞いたら潔くAちゃんって教えてくれた」

『……』

おばさんってきっと店主のことだよね

いや、私の個人情報ダダ漏れやないかい。
普通教えないだろ
…まぁ人がいいしなあの婆さん

「…ていうか、あなたじゃなくて俺の名前は善逸だよ！！善逸ってよんでね！
あと敬語もやめよ、距離感じてなんかさみしいから！！！」

そうだった、お客さん認識だから敬語で話してた

『…そっかわかった、じゃあ改めてよろしくね善逸』

私がそう言うと汚い高音を出しながら喜ぶ彼、、
なんか、一周まわって可愛く見えてきたよ、。