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「ま、ま、待って!!!」




『…?』




その声に足を止める





「俺、、本当にAちゃんの事が好きだから、


こんな呆気なく終わっちゃうなんてすごく辛い」





そんな事言われたら罪悪感凄いんですけど…





「だからさ、今日仕事終わりに俺と逢引きしてくれないかな、、?

辛いけど、そうしたらAちゃんの事、諦めるから」





『…………』






逢引きってつまりデートってことでしょ





「Aちゃんを見たいがために今まで甘味処に行ってたようなもんだし、今日だけでいいからさお願い!」




私に会うためにお金払って食べにきてくれてたって事か、凄いなそれ






『…分かりました、いいですよ』





その上、土下座までされて必死になる姿が可哀想で気づけばそう返事をしていた





「ほ、ほんと!!?やったぁぁぁ」






元気な人だなぁ、私にも分けて欲しいぐらい







『じゃあ、今日は15時に仕事が終わるのでその時間にここで待ち合わせでもいいですか?』








「いや、Aちゃんの仕事が終わるまでここで待ってるよ!!待つ時間も楽しいしねっ!」





…いや話聞いてた?
しかもなんでこんなグフグフ笑ってるんだ?






『いや…ここでずっと待たれると他のお客さんの迷惑になるんで、
15時以降に来てください。』



私が少し強く言うと





「…そっかそうだよね、分かった!じゃあ俺準備してくるからまた後で!!」




そう言い彼はその場を去った




なんの準備、?
まぁいいや、、休憩終わっちゃうし早く仕事戻ろ







…てか改めて思ったけどこれって浮気になるのかな




結構な頻度で食べにくるくせに
今日に限って宇髄来てないし、




って

『馬鹿か、私…』





あいつが気にするわけない


そもそもあんな奴に聞く必要なんてないわ
散々浮気してやがるやつなんかに







「…はぁ」






早くこの気持ちとも宇髄ともおさらばしたい

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作者名:せどま | 作成日時:2020年11月18日 22時

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