滑稽な世界【宇髄天元】 (ページ3)

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私達が付き合ったのは1年ぐらい前の頃、

私が働くこの甘味処によく来る常連客ってのが事の始まりだった

ここでしか会ったことがない彼にいきなり告白をされた、理解し難いけど私の働く姿に惚れたらしい。

別に好きな人もいないし、せっかく告白までしてきてくれたなら……

そう思った私は告白に応えた

彼は派手な容姿と長身に似合わずとても優しくしてくれた。真剣にちゃんと付き合ってくれていた

だから私はだんだん彼に好意を抱くようになった

でも、数ヶ月もしない内に彼の浮気が発覚した

友人からは彼が遊郭にいる姿を見たことがあるとか、女と腕を組みながら出掛けていたとか、
そんなことを何人から何回も聞いた。

私も実際この目でみたこともあった、
店に出す材料が足りなく商店街に買い物に行った時だった

腕を掛けられながら知らない女と親しそうに歩いているその姿は紛れもない宇髄天元だった

初めて見た時はとても悲しくて胸が痛くて苦しかった、心のどこがで浮気してるって噂は嘘なんだとも思っていたから尚更辛かった

だけどあの綺麗な顔に頭から垂らしてる耀く物、
誰が見てもお金に困っていないと思われるその身なりに女達が集まらないわけが無いと思った

でも自分から告白してきたくせに、

散々浮気しやがって、、

そう思った私は彼に抱いていた気持ちが糸が切れるかの様にプツンと無くなった