滑稽な世界【宇髄天元】 (ページ19)

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家に帰り
善逸から貰った花かんむりを水の中にいれて飾る

出来れば枯れて欲しくないな

その後はいつも通りに夕食を食べお風呂に入り、布団に潜り込んだ

目を閉じ、薄れかけていた意識

でもなにかの視線を感じ思わず目を覚ました

『…まただ、』

最近寝る時に感じる謎の視線
だけど周りを見渡しても私しかいない

気のせいだと自分に言い聞かせ頭まで布団を被りもう一度目をつぶった

「…おい」

え…、？

「おい、聞こえてんだろ」

聞き覚えのある声が聞こえ私は布団から勢いよく飛び起きた

さっきまで私しかいなかったこの部屋にはなんと、

宇髄がいた

『なっ、…』

え、いやまって？どゆいうこと？
私鍵閉めたよねこいつどっから湧いた？

「屋根裏から入ってきた」

まるで心を見透かされているように言われた言葉

屋根裏から…？？
あっそうだ、こいつ元忍だったんだわ

だから屋根裏から入ってこれんのね、気づかなかった
…てゆうか常識外れすぎんだろ

『…なんの用？人の家勝手に入ってきて
しかもこんな夜中に』

さっきの事もあって今1番会いたくないのに

「ダメな理由でもあんのか？」

『……は？』

馬鹿じゃないのこいつ、屋根裏から不法侵入してんのに、しかもこんな夜中なのに
ダメな理由あんのか？ってなんだよ

頭沸いてやがる

「知らなかったのかお前
俺結構こうやってお前の家何回か入ってたけどな」

はい、？

『…最悪』

いままで感じてた何かの視線って全部こいつだったってこと？
気のせいじゃなかったんだ
頭おかしすぎるだろ

恋人同士だからって普通こんなことするか？

「さっきは話してる途中だったのに帰りやがって随分生意気になったよな？」

『………』

生意気とは、

「しかも暴言まで吐いてなぁ
そんな言葉教えた覚えねーぞ」

事実述べただけだしな、ほんとに汚ねーし
なんなんだコイツ、

「お前さぁ、最近俺の事なめてるよな」

『…は、？』

その言葉に顔を顰めた

『なめてる…？？』

どういうことだ？

「そっ、前は犬っころみたいに天元、天元～って
言ってたのにいまは狂犬みたいだぞ、可愛げ全くねーし」

前と随分変わったよな

そう言われた

その言葉にあたしの中の何かが切れた気がした

『…ふざけんな』

「あ？」

『ふざけるのもいい加減にしろよ、下衆野郎』