滑稽な世界【宇髄天元】 (ページ15)

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『…なんか用？』

近づいてきた彼にそう言った

「話すことあるから店閉めたら時間空けろ
ここで待ってっから」

そう言われた

あぁそういや朝に何か言おうとしてたな

その話するためにわざわざ来たのか

『分かった』

どうせはいつかされる話なんだろうと思い私は頷いた

のれんを店にしまった後、
おばさんに挨拶をし私服に着替え店を出た

「おせぇよ」

お前が勝手にまってたんだろ。

『で、話ってなに？』

彼がいう話を済ませてはやく家に帰りたかった私は聞いた

「…お前さー、昨日の夜何してた？」

は、？いやまさかだけど、、

『こんな話聞くために来たんじゃないでしょうね。』

「いいから答えろ」

いや、やばこいつ
この話するだけのためにきたってこと？

『別に。いつも通り過ごしてだけですけど』

って

『あっ、』

「あ？」

そうだった昨日は善逸とデートしたんだった
私の記憶力やばい完全に忘れてたわ

でも今更こいつに話す必要なんてあるのか？

『いいや、なんでもないや』

散々浮気してやがるこいつに、しかも彼氏って呼べるのかもよくわかんないやつに言ったって意味がないし話すだけ無駄

そう思った私は素っ気なくそう言った

「ふーん…」

なにか不審な表情を浮かべながらそうつぶやく男

『なんなの？』

その表情が気になり、聞いた

「さー、なんだろうなぁ」

どういう事？

『意味わかんな』

「まー、そのうちわかんじゃねぇの
あーでも頭悪りぃからなお前」

分からねぇかと嘲笑う彼

はぁ？
自分から話しかけといて何なのこいつ意味わからんし

ほんと、頭にくるだけだわ

『聞きたい事終わったんなら、私もう帰るから』

「……」

『じゃあ』

そういい、体の向きを変えた

すると片腕を捕まれ無理やり体の向きを戻される

その時微かに香った甘ったるい匂いに顔を歪ませた