大嫌いなひと【不死川実弥】

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「Aはブサイクじゃないです、役立たずでもない。柱だからって人になんでも言っていいわけじゃないですから。
俺の大事な友達を侮辱しないでください」






『………』




友達って言ってくれた…


しかもまさか柱である彼に反抗するなんて、、、
私は炭治郎の心の強さと優しさに驚いた








「Aとご飯を食べに行くのでそこどいてもらっていいですか」





「…へぇ、こいつと夜飯をねぇー…」






馬鹿にしたような言い方に嫌気がさした






「どこの誰だか知んねーけどお前、やめといた方がいいぞ？こんなつまんねー女。一緒にいても苛々するだけ」



そう呟きながら彼の視線は私を捉えた





目が合って体が硬直した








(今すぐ帰れ)








まるでそう訴えているようだった





だけどそれに気付かないふりをし炭治郎に目線を移した



『炭治郎…もういいから早く行こう』




彼への威圧感に反抗するように、気づけばそう返事をしていた





彼から湧き出てる怒気が怖くて、顔を見れない…






「………おい…A」







いつもより一段と低い声が私の名前を呼ぶ



怒っているのが肌からでも感じられた




『さ、実弥には関係ないでしょ……』



私が誰といようが何をしようが
関係ない、これ以上関わって欲しくもない



『1人なのが可哀想で私に関わっているなら、もう心配しないで私には友達ができたから』



炭治郎がさっき言ってくれた友達という言葉が嬉しくて、


『だから、もう私に構わないで』



つい勢いに任せて思ったことを言ってしまった
でも言ったあと後悔、、、


こ、殺されるかな…



おそるおそる彼の反応を伺ってると、真顔でこっちを見ていた









「……へーそうかよォ、まぁ俺は別にいいけど、




後悔すんのはお前だからなA、」






『はっ、？……後悔ってな、なに』






「俺は言ったからな、ちゃんと」






理解ができない言葉を残して、彼はその場から立ち去った

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