魔法使いのアルカディア (ページ3)

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2話ページ3

ダイアゴン横丁・オリバンダー店にて

シオ「おぉ…さっきの凄かったね｡」

シオは男の子が店主と喋っているのに割って話しかけた

「あ、ありがとう…｡」

男の子はそう言うと僕にも気づいたらしい

シャトン「こんにちは､君に合う杖があって良かったね｡」

男の子は僕の言葉に頷く

店主「やぁ､いらっしゃい｡」

店主は僕達に気付く

店主「杖を探しにきたんだな…どんなのがいいかね…｡」

そう言いながら沢山ある杖から一つ杖を出す

店主「黒檀とユニコーンのたてがみ｡三十四センチ｡
さぁ､どうぞ試して見てくだされ｡」

店主は僕に杖を渡す
僕が杖を振ろうとすると杖を取り上げてしまう

店主「また珍しい客だのう｡」

店主は僕を見る､男の子とシオもつられて僕を見る

店主「かなり珍しい組み合わせなんじゃが…サクラと不死鳥の羽根｡四十三センチ｡試してくだされ｡」

杖を手に取ると杖から温もりを感じる､そのまま杖を振るとさっきみたいに杖の先から赤と金色の火花が花火の様に流れて光の玉が踊りながら壁に反射した

店主はありえないという顔をしながら驚く

店主「まさかこの杖が合う客が来るとは…世の中何があるか分からないもんだのう｡」

店主「さては､お主日本人の血が入っているな？」

シャトン「はい､お母さんが日本人です｡」

店主は僕の言葉に納得する

店主「日本の魔法学校ではサクラの杖を持っていると尊敬されるんじゃ｡」

へー思う

店主「だが､サクラに合う客は少ない上にこの杖は中々ない組み合わせじゃ｡お主はかなり珍しい素質の持ち主という事だ｡きっと偉大なる魔法使いになるに違いない｡頑張るんじゃぞ｡」

ありがとうございますと言い少し後ろに下がり次はシオが店主と杖を合わせている

すると男の子の方から話しかけてきた

「凄いね､君は特別なんだ…｡」

男の子は少し落ち込みながら言う

シャトン「なんで？君はハリー・ポッターでしょ？」

すると男の子は目を見開く

ハリー「うん､僕はハリー・ポッター｡みんなは僕を特別だと思ってる…｡でも僕は魔法のことは何も知らない｡どうして僕に偉大な事を期待できるんだろう…｡」

シャトン「心配しなくても大丈夫だよ｡すぐに分かる｡それにホグワーツでみんな1から習うんだから気にしない方がいいよ｡」

僕がそう言うとハリーは少し顔が明るくなった