【暗殺教室】女王様の暗殺教室 (ページ1)

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第一話ページ1

三年に上がって早々、黄色い変なモンスターが、担任になった。それで、そのモンスターを倒さないと地球が爆発するだとか、倒したら賞金100億円とか、そんな意味の分からない話をされて、今に至るって訳だけど。
正直な話、マジでどうでもいい。E組になってからは、何もかも上手くいかなくて、イライラ続き。いつも私のこと取り囲んでた女だって誰も居なくて、面白くない。

「おーくーだーサン、本校舎まで行って、ジュース買ってきて？」
「え……？あ、あの……」
目の前に座ってる、弱そうな子をパシろうとした所で、
「ちょっと、やめなよ中月さん。そういうの、良くないよ」
学級委員の片岡サンっていう、背が高い女子からの邪魔が入る。周りはみーんな、私のことを怖い目付きで見ている。べっつに、嫌うなら勝手にどーぞって感じなんだけど。このクラスの子、私だってみんな嫌い。

あのモンスターも、モンスター。片岡サンみたいに、弱い方の味方しかしない。前のクラスにいた頃は、女子はほぼ全員、私にビビってたから、肯定しかされなかったんだけど、今は否定しかされない。それが、本っ当にイライラする。あの人達も、私のE組落ちが決まった途端、手のひらくるっくる返してバカにしてくるし。
「小桃、E組落ちたんだって」
「まじ？ありえねー。アドレス消して無視ろ。最近アイツめっちゃ調子乗ってたから、いい気味」
「なんでうちらあんなのに従ってたんだろうね。絶交絶交」
ストレスが溜まって溜まって溜まって、発散方法は新しいクラスメイト達の悪口。味方が誰一人居なくたって、やめない。本人に聞こえるくらいの声の大きさで、ブツブツブツブツ。

それを繰り返してたら、絶対一人止めてくる人が居る。ま、片岡サンなんだけど。直接こっち来て注意してくるのなんて、アイツだけ。
一回「そういうの、ほんっとヤダ」って言ったら、「嫌がられてても、私はやるわ」って返ってきたんだけど、その時は最高にイライラした。周りが片岡サンのこと庇ってるのもヤダ。誰からでも人望がある学級委員ってのは、こんなに面倒臭いものなの。
暗殺がどうこうってよりも、私は片岡サンが、いっちばん関わりたくない。それが、あの黄色いモンスターがやってきて、ちょっとしか経ってない今、思うこと。