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「好きだから俺以外見んな」
「裏切ったら殺す」
「もうお前しかいないんだよ」
「お前も俺しかいないだろ？」
私しかいない...？私は一虎くんしかいないけど一虎くんも私しかいないの？
ボソボソと小さく弱々しく呟かれた言葉だがスラスラと頭の中で文章化されてゆく。そしてその言葉を理解した途端、漠然とした愛しさと疑問の解消だけがそこにあった。
私はこの男が本当に好きなのか分からないなんてほんの少し前に考えていたがその考えがリバーシブルのようにひっくり返される。この人には私が居ないとダメになってしまいそう。私が居ないと。私が着いていてあげないと。友達なんて浅いものじゃない、恋人なんて不安定なものでもない。いや、恋人なんだけれど私はこの関係は恋人以上の何かだと思う。
逆もまた然りで一虎くんが居ないと私自身もダメになってしまう。私はこの人が好きなんだ。恐ろしい剣幕をした当人を他所に私は、
「ねぇ、一虎くん」
愛しいものに声をかけるような猫撫で声で彼の名を口にした。返事をするように耳元のピアスがリン、と鳴り、そんな私に驚いたのか手首の力が急にふっと緩んだ。そして片手はすり抜けて一虎くんの後頭部に手を回し、もう片方の手では優しく彼の男の子らしい骨ばった手に指を絡めた。
そして後頭部に力を入れると驚いたような顔をした一虎くんの唇と私の唇を重ねた。私にされるがままにされている。重ねただけのキスだったが一虎くんは舌を絡ませることもなくただ私に身を任せ様子を伺っているようだった。
最後にチューっと少し長く名残惜しそうにキスし終えると私はまだ目が虚ろな彼に言葉をかける。
「焦らなくたって心配しなくたって私には一虎くんしかいない」
「裏切らないし、私はずっと味方だよ」
「私、一虎くんのこと好き」
不安定な彼にはこういう言葉が必要なんだと理解し甘く甘く囁いた。
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未麗 - 神作としか言いようがありません (2022年9月25日 17時) (
レス) @page21 id: 2834835203 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - とりさん» めちゃくちゃ嬉しいです!!ありがとうございます#^.^#更新遅くなっちゃうかもしれませんが頑張りますね！ (2021年9月6日 0時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
とり - えっっ...神だぁぁ〜！今まで一虎推しではなかったんですけど,,,これ見て一虎推しになりました！！私の性癖こうグッッと突き刺さりました。続きがめっちゃ気になります！更新頑張ってください。↑(*∞*)↑ (2021年9月2日 0時) (レス) id: aba2220824 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 晴さん» めちゃくちゃ嬉しいです…！ありがとうございます頑張りますね！ (2021年8月25日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - 物凄く驚くぐらいに好きです…更新頑張って下さい！毎回楽しみにしてます！ (2021年8月25日 13時) (レス) id: 2bef24d92f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花幡。
| 作成日時：2021年8月23日 8時
