拾弐 ページ13
.
...なんなのこの状況は
鬼は正面の大きい椅子から品定めでもしているかの様な目で私を見下す
「綺麗な顔だね」
「目なんて特に綺麗!」
「まるでこの世の穢れを知らないような美しさだ!」
無邪気な子供の様に鬼は微笑む
こんな風に誰かに褒められるのはやはり嬉しいもので私はあ、ありがとうございますと返す
「うんうん、可愛らしいねぇ」
「...ねぇ、もっと近くにおいで」
「きゃっ...!」
拒否権なんて与えられる余地もなく私は鬼の膝に座らされた
食べられちゃうの...?
ゾクッと背筋が凍る
「...っ...」
鬼は首元に軽く接吻を落とすがただの接吻ではなく少しの痛みがはしる
「んっ...や..ぁ」
殺されたくなくて必死に抵抗するが鬼は私を離さない
「ふふ、君気に入ったよ」
「大丈夫、君は殺さない」
...殺さない
この鬼も私を殺さないと言うの?
いや、この鬼は信用出来ない
この鬼は善逸さんの様な人間味や偽りない笑顔なんて感じさせないもの
「ただ君が死ぬまで俺と居続けないといけない」
「ほら、返事は?」
まるで愛玩動物扱い
...いや、確実に愛玩動物にする気だ
「..はい。」
何だろうこの感覚
頭に鋭い痛みと共にぼんやりとした記憶がよぎる
__は___するしか__
___らない__
俺達の__だけに___
この女男は誰?
女の人は凄い剣幕で私を罵り暴力を振るっている?
余りの情報量の多さに耐えれなくなった私の頭
そこで意識は途切れた
.
1121人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花幡。(プロフ) - fstさん» え、え、嬉しすぎます(;;)(;;)ありがとうございます! (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 梨杏さん» ほんとですか(;;)ありがとうございます! (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
fst(プロフ) - え、なに、今まで見てきた中で1番最高 (2020年3月1日 0時) (レス) id: 241f940365 (このIDを非表示/違反報告)
梨杏 - 何これ良すぎでしょ (2020年1月15日 1時) (レス) id: 30541689e7 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - エリアルさん» えぇ〜!!もう有難いです(;;)感動して頂けるなんて光栄の極みです、、、 (2020年1月5日 23時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花幡。 | 作成日時:2019年11月24日 7時