黙って俺に愛されてなよ。【我妻善逸】

漆 ページ8

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「ずっと家じゃ退屈かな？
外に出たい？」





外を眺めているとふと言われた




「はいっ！」

「けど条件があるよ」




あわよくば逃げれるかも！と思い即答するものの
条件があると言われた





「一つ目
俺から離れないこと」

「二つ目
怪我しないこと」

「三つ目
鬼を見つけたらすぐに言うこと」





まるで子供に言い聞かせるように言われる
私を娘か何かと勘違いしているの...？

突っ込みたい気持ちを抑え私は頷いた






「よっ、と」

「きゃっ...」




私を抱きかかえると煙が身を包み
目を開けるとそこは満天の星空が広がっていた





「...綺麗」

「Aは星空が好きだったよね」




確かに私の一番好きな景色だ






「本当になんでも知ってるんですね」

「うん、なんでも知ってるよ？」

「...髪の毛の本数は」



「102096本」

「...。」





割と現実的な本数で思わず虫けらを見る様な顔をしてしまう




「いや、適当だから
え、そんな目で見るのやめてぇぇぇ！！！」





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